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１ヶ月半,過密スケジュールの中,並々ならぬ努力をして,過酷な撮影を重たい足かせ付けて走りきった翔くんに,たくさんの拍手と感謝を.

お疲れさまです.
そして,おめでとうございます！

無事にクランクアップを迎えることができて本当に良かったです.

植田さんやスタッフさんのクランクアップ情報に,この１ヶ月半,まさに血の滲むような努力をしてきた翔くんの姿が目に浮かび,涙が溢れました.

1月25日,お誕生日の日にドラマの発表があり,その時翔くんのコメントを読んで,この作品に対する覚悟や気合いというものを感じ,身が引き締まる思いで私も一緒にスタートを切りました.

限られた時間の中で映画を観たり資料を読んだり,スタッフさんと何時間にも渡り打ち合わせを重ね,体験したことのない戦争を自分の中に取り込んでいく姿を,痩せ細っていく体,纏う空気からひしひしと感じました.

短期間で体を作り上げることはもちろん,ドラマ以外の仕事も並行してこなすことは並大抵のことではありません.

“このブラックボードは,色んな人たちが,本気になって不可能に近い無理を奇跡的に突破してくれました.奇跡とはたまたま起こるものではなく,のたうち回るような努力の先にやっと見えてくるものだってことを思い出した.”

まさに植田さんのこの言葉が表しています.

「眉毛の形を変えてみたりとか,指先を荒れさせてみたりとか.あまり寝てしまうときれいな顔になっちゃうなと思ってクマを作っていったり,気が付いたら,なるべく左手を使うようにしたり.特別なことのほうがほとんどで,逆に言うと自分の思いつくやれる限りすべてのことをやった感じですね」

身を削り,心を削り,時間を削り,持てる力をこの作品に注いでいたのがよく分かります.

当時の状況や人々の心情は計り知れないものがあり,すべてを表現することは不可能に近いのかもしれません.

しかし,体に鞭を打ち,正解のない中で悩み苦しみながら答えを模索する姿は,正平さんそのもので.

植田さんが“演技を超えて,劇中の人物が存在している”と書いていましたが,まさに白濱正平は生きていたのです.

翔くんの真摯に向き合う姿が,白濱正平という人物に命を与え,その時代に存在させたのだと思います.

『NEWS ZERO』で戦争を体験した方に取材をしてきたこともこの作品に繋がっているだろうし,翔くんの積み上げてきたものや想いが形になる,そんな作品になると感じています.

こうして植田さんやスタッフさんの言葉で裏側を知り,たくさんの想いに触れることで,濃密で貴重な１ヶ月半を私も過ごすことができました.

痩せていく翔くんの姿を見て心配の日々ではありましたが,その姿勢がやっぱり好きで,誇らしくありました.

翔くんが必死で戦っていたからこそ,翔くんの想いや覚悟を知っているからこそ,今この段階でもたくさんのものを感じることができるし,きっと作品が伝えること以上に受け取るものがあるのだと思います.

『ブラックボード』はフィクションではありますが,フィクションからでも伝わる真実はきっとあるし,教育とは何か,日本人とは何か,人間の希望とは何かを深く考えることができると思います.

正解のない中で,悩み苦しみながら正平さんが導き出す答えを受け取りたいです.

翔くんの想いと共に４月５日,その時代に思いを馳せ,じっくりと考える時間にします.


しびれる日々には変わりないけれど,足かせが外れ,心に抱えていたものが少しでも軽くなっているといいな.

そして,走りきった自分にたくさんご褒美をあげてくださいね*^^*

翔くんがこんなにも頑張ったんですから,素敵なご褒美がたくさん待っているはずです.

この作品と正平さんに出会えることに心より感謝を.

ありがとう,翔くん.