24/04/13 09:33 (:つれづれ日記)
残存視力
ずっと部屋で過ごすより、
外に出て日向ぼっこや散歩をしたほうがいい。
一般にはそう言われているけど
外に出ることにどんな利点があるの?

メモリイと私の健康維持ってのも大事だし、
生活にメリハリをつけることも、とっても大事。
でも、私の場合それだけじゃないんだよ。

昨日は見えていた道路に書かれた横断歩道や白線が、
今日は見えなくなってた。

一年前の春には、この道路の向こうに聳え立つビルの輪郭が見えていたし、
夜にはビルの窓の明かりが目印にもなってた。


職業講義やパワーポイントの授業で先生は
「ロービジョンの私たちにとって『自分の取り扱い説明書』が
就活はもちろん、
コミュニティーにおいてはとっても大事になってくる。」
っておっしゃっていましたね。

とはいっても、
日々刻々と変化する自分の見え方を把握するのって、すんごく難しいんだよ。

残存視力を確認するだけなら室内でも十分だと思ったかな?
私にもよくわからないんだけど、
脳の仕組みのひとつに
見えていないのに、さも見えているように修正しちゃう機能ってのがあるらしい。

自分で把握しきっている自宅では、
常にそういう機能が発揮されてしまっていて、
無意識に定着させている工夫によって危険も回避されているんだって。

だからね。
安全を保障してくれるメモリイと共に、
外を散歩しながら自分の残存視力を把握しているのです。



先週は食堂で、先生の立ち姿を横目でとらえることができたけど、
来週は先生ってこと、私が認識できるかなあ。
正面に立って誘導してくださってたのも先生だったんだよね。
ごめん。
私、正面は全く見えてない。

認識できなくても、会えなくても
やっぱ私、先生を近くに感じていたい。

放送で呼び出されている先生のお名前を聞くだけでも
私、安心できるから。
どうか先生は いつまでもお元気でいてください。


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