皆さんこんばんは



続きどす\(^o^)/

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適菜 私は安保法制で日本中が揺れているとき国会前に行って、反対運動をしている人たちを観察したのですが、皆、活き活きとしていました。目の前に共通の敵が現れたことにより、普段なら結びつかないような連中が結びついた。これは楽しいですよ。これも健全なナショナリズムにつながります。
剛志 最近、それに加えて左翼に流行るものは「反知性主義」という言葉です。しかし、反知性的なものがないと社会が成り立たないことについても、すでに第一章で述べた通りです。そもそも、「反知性主義」という言葉の使い方そのものを誤っている。
適菜 反知性主義という言葉の流行は、森本あんりの『反知性主義ーアメリカが生んだ「熱病」の正体』が売れたからだと思いますが、森本さんも「本当の意味とは違った使われ方をしている」と指摘しておられましたよ。
もともと反知性主義とは、ピューリタンの極端な理性崇拝への反発として生まれてきたアメリカ固有の思想のことです。ネット右翼やナショナリズムとは何の関係もない。
剛志 その通りです。知性主義(intellectualism)というのは、普通は「主知主義」と訳される言葉です。これは「インテリが机上の空論をやっている」といったような、悪い意味ですね。そうした知性の陥穽に陥らないためにも、もうすこし現場経験とかプラズマティックなものを重視しようというポジティブな意味を込めて「反知性主義」という言葉が使われるようになったと私は理解しています。
それがどういうわけか、日本では「ネトウヨは反知性主義、つまりバカだ」といったような、左翼の得意なレッテル貼りの道具として用いられている。もっとも、左翼に反知性主義とレッテルを貼られている連中が、良い意味での反知性主義者というわけではないのがややこしいところですが。
信子 左翼は自分たちのことを知性主義と任じているから、本当は「バカ!」と言いたいけれども、それじゃ己の知性を疑われるので「反知性主義」という表現を使っている。ほとんどギャグの領域ですね。