皆さんおはようございますヾ(・o・*)シ


久々に今朝の一曲
 Mr. Big - Addicted To That Rush (live in Japan - 1993) - YouTube
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多分このライブは生中継で観たわ。パットのドラムも結構目立つから選曲しました(^ー^)
全盛期のMR.BIGだが、俺が初めて聴いたのはこの曲なんだよね。でも2ndアルバムが一番いいかな。


では続きを(。_。)φ
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剛志 戦後の左翼的なインテリ、あるいは左翼でなくてもアメリカかぶれした人たちが日本的なものを批判するときは、きまって「日本人は個が確立していない」「集団に埋没しやすい」と言ってきた。はたしてこれは本当なのか、今一度、考えてみる必要があります。

信子 集団的になりやすいのかどうかは、私たちの脳内にあるオキシトシンという物質がカギを握っています。これは「幸せホルモン」という別名があるように、人を幸せな気持ちにさせます。
一方で、オキシトシンの作用によって、人間は集団で活動するときに集団内の結束はより強固になり、集団外には排他的、差別的になる。オキシトシンには怖い側面もあるのです。まあ、これについては後ほど詳しく説明します。
剛志 それは興味深いですね。オキシトシンの話を聞く前に、まず私の個人的な読書体験を……。
  私は子供の時から「日本人が集団に固まりやすいのは日本人特有の欠点」だという話をさんざん聞かされました。しかし学生時代にアメリカの社会科学者デイヴィット・リースマン(一九〇九〜二○○二)の『孤独な群衆』を読み、まさに目からうろこが落ちる思いをしました。
  リースマンはアメリカ社会を調査し、人間を「伝統指向型」「内部指向型」「他人指向型」に分類します。伝統指向型は、まさに伝統に従う人。内部指向型は、自分の価値観にしたがって行動する人。他人指向型は、他人に流される人、大衆ですね。
  内部指向型の人とは個人主義者のことのように思われますが、リースマンによると違う。むしろ所属する共同体の価値観を自分の中に持っているからこそ、それに従ってブレずに動けるのだと。他人指向型というのは共同体から外れていて個々に分かれているので、他人の振りを見て動くしかない。つまり、誰かに順応しやすい人だと。それで現代アメリカ人には他人指向型が増えている、というのがリースマンの分析です。
  それを知ったとき、私は「日本で言われている議論とはまるで逆じゃないか!」と驚いたものです。人間が共同体から切り離されて個になればなるほどむしろ順応主義になる。 これは悪い意味での集団主義にほかなりません。で、「なんだ、現代のアメリカ人だって順応主義的じゃないか」って、目が覚めるような思いがした。日本人が順応主義的なのだとしたら、それは「個」の確立なんかを目指して共同体を壊したからですよ。
信子 それは面白いですね。じつは心理学にも内向性、外向性という分類があります。一般的な理解だと、内向性は内向きであまり人と関わらない、外向性は非常に社交的で個が確立している、ということになるでしょう。
しかし、じつは心理学ではほぼ逆の意味になるのです。外向性は外の意見をよく聞いて、自分の意思決定は外の意見に左右される、という意味の「外向き」つまり、同調圧力に対して敏感な性質、ということになります。内向性はその反対です。自分の内なる声をよく聞く。リースマンはこうした視点を持って指摘しているようでもあり、とても興味深いです。