皆さんおばんです


続きです((φ( ̄ー ̄  )
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剛志 問題は、ルサンチマンあるいは劣情に衝き動かされている人がもつエネルギーは、劣情のない人のエネルギーよりはるかに強いので、どうしてもエネルギーの強い連中によって世の中は動かされていってしまうことです。
適菜 そこにポピュリズムのはびこる土壌がある。
信子 芸能界でそのエネルギーを発散してもらうのはいいけれど、政治の世界に持ち込まれると、国の形に影響してしまうので厄介ですね。
剛志 親の世代は自力で地位を築いたけれど、子供の世代はそれを受け継いだだけだから、ルサンチマンでもって破壊することはできても、新しいビジョンを作ることはできない。なぜなら、自力で何かを作ったという経験がないから。
信子 橋下徹大阪市長を見ても、旧来のパラダイムを壊して新しいものを提唱するのは巧みです。しかし、その中身はと訊かれて「これから詰めます」というのはちょっと……彼は二世でも三世でもないけれど、自分という人間をかたちづくった基盤をすべて壊したがっているのかもしれません。そのこと自体が個人の領域であるならかまいませんが、政治家であるからには、壊したものに代わる何かを創造できるのでなければ。
剛志 叩き上げで苦労してきた人たちが、「俺がこんなに苦労したのは世の中が硬直的で腐っているせいだ」と言って反発するのは理解できなくもない。しかし、既得権益者の二世たちがそれと結託するとはねえ……。
適菜 (中略)九四年、小沢一郎が細川護煕を担いで政治制度改革をおこなった。政治資金規制法を改正し、政党本部に資金が集中するシステムになった。その結果、議員に対する党執行部の縛りがきつくなったのです。
同時に、中選挙区制から小選挙区比例代表並立制になった。小選挙区では上位二人のどちらかで勝負はきまるから、減税の約束や党首の人気が選挙の判断材料になってくる。政策よりも、ふわっとした民意に訴えかける政治が評価されるようになってしまったのです。
その結果、どうしてもポピュリズムが蔓延する。実際、小沢一郎の手法を見ても、小泉純一郎の手法を見ても、政敵に「守旧派」「抵抗勢力」といったレッテルを貼り、大衆の破壊願望を煽動するやり方で一貫しています。その後の民主党政権もそうだった。
剛志 問題は、そうした政治家の手法に、なぜ大衆は騙されてしまうかです。自分が苦労させられているのは他人のせいだ、社会のせいだという気持ちは、多かれ少なかれ私自身も含めて誰もが持っている。誰もが少しずつ持っているそのルサンチマンをかき集めて票にする……ポピュリズムの恐ろしさは、まさに民主主義の恐ろしさでもある。 漫画『ドラゴンボール』に「元気玉」というのが出てきますが、それに似ている。
信子 自然界のエネルギーを少しずつ集めて巨大な玉にするというやつですね。
政治だけでなく、いわゆるカルトでも、人々のルサンチマンを少しずつ集めて、熱狂を盛り上げることで勢力を拡大していきます。そして大衆にも分かりやすい権威を叩く。これで大衆は、「ああ、あの方は素晴らしい」「自分もあの方のために戦おう」と心酔してしまう。
適菜 そうした状況に最も近いのが「橋下徹」という現象です。社会に偏在する悪意やルサンチマンが橋下を媒体にして一気につながってしまった。橋下維新はウソ、デマ、プロパガンダを流すことにより拡大した大衆運動です。きちんと分析すると、ナチスより純粋な全体主義であることがわかります。
信子 たしかにヒトラーの手法を研究している気配がありますね、自分流にアレンジして。
そういえば、ある宗教団体も、側近には『我が闘争』を読めと指示しているという話も聞きます。そして、やはり自分流にアレンジし、大規模な会合でも音楽と映像を使って会場を盛り上げ、ライティングに工夫を加えるという手法を使うのだと。
そうすると一定の層はついてくる。いわゆる「B層」が。




俺が以前書いたような事を中野剛志氏が説明してくれている!!(゜ロ゜ノ)ノ
 例えば菅官房長官や下村博文がネオリベになるのは叩き上げだから判らなくはないが、ボンボンの安倍ちゃんや小泉Jr.がネオリベなのは何なんだ?みたいな感じに書いた記憶がある。正直、頭が悪いからとしか表現のしようがないwww