いまや子供の国になっているのが顕著に見られるのは、出版会も同じです。
最近、あるテレビ番組の企画でベストセラーになっている書籍を評論することになり、嫌々ながら何冊か読まされた。
それも百万、ニ百万と売れるぐらいだから、よほど酷い内容だということぐらい何となくわかっていました。
ところが、実際に読んでみると想像を絶するすさまじさに唖然とした。数百ページの文量ながら全くの無内容で読むのに30分と掛からない代物ばかり。

具体的に名前を挙げれば、勝間和代、池上彰、内田樹、蓮池薫、上野千鶴子。
まずは勝間和代から読み、そのあまりに酷い内容に驚愕したのも束の間、次に上野千鶴子、蓮池薫、内田樹を読み、これまた酷い内容で相当厳しく論評してしまった。
ところが、なかでも上野千鶴子と内田樹には悪いことをしたなと後悔している。
というのも、最後に読まされた池上彰の本の酷さの凄さに比べたら、他の四冊は名著と言いたくなるくらいの天と地の差で(中略)ほとんどヤクザ言葉でもって罵倒する以外に表現方法がないくらいの酷さだった。

悪貨が良貨を駆逐するとしたグレシャムの法則の如く、良貨がどこにあるか知りませんが、池上彰の書籍が悪貨であることは歴然としている。
僕は、決して池上彰さんを人間的に罵倒しているわけではない。テレビの露出度と、出版社のキャッチフレーズとプロパガンダによって、何十万、何百万の人々がその悪貨に飛びついていく。
そんなことを見過ごしているメディアの酷さを指摘しているんです。