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Welcome!



ここの創作物は、
本館の創作戦国設定を
前提としております。

下記HPにて、
創作戦国小説本編を
更新中!

本館)
千なる代を紡ぐ傍らに。
m-pe.tv





お蔵入りしてたもの。2



「重長、」

「はい。」

「………だよ、」

「…き…だ。」


なんか自然音で聞き取れない重長。


「…身体冷やさないように、な。」

「…?はい、成実様も。」

「ああ。…じゃあ、また。」

想いが内側から溢れ出てきて、成実は自身が溺れてゆくのを感じた。苦しくて息ができない。瞳の奥が熱く、じわりと潤っていった。
出会わなければ幸せだったのだろうか。幾度も繰り返してきた自問の答えは、いつになっても浮かんでこない。ただ成実はこの手を離せなかった。

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お蔵入りしてたもの。



「…お父上っ!成実様っ!?」


鋭い金属音を聞きつけ、焦ったように重長は駆け寄った。城内の大きめな中庭では、景綱と成実が斬り合っていた。


「藤次郎様…これは?」

「ん?ああ、執務を怠っていた莫迦実に小十郎の堪忍袋の緒が切れてね。…武術で莫迦実が小十郎に勝ったら、今後一切の執務は免除という事になったんだ。」

く「…はあ。ですが流石に刀では、お怪我をなされるのでは…?」

「確かに莫迦実の方は本気のようだね、」

「…!止めないと!!」

「相手が小十郎じゃなかったら、怪我だけではすまないだろう」

「でも小十郎は、私の刃だから」

「………こーさんだよ、」

「…成実如きに傷つけられやしない。」

「藤次郎様、お待たせ致しました。」

「ん、さぁ行こうか。庭で綻び始めた紅梅を、お前と共に愛でたいんだ。」

「御意に。所用も終わりましたし、早速向かいましょう。」

「…あーもーっ!全くダメだったなぁ」

「そんなことはありません!五分五分どころか、成実様の方が押しているように見えましたよ、」

「…重長。アイツの利き手…知ってるか?」

「お父上は左利きですよ、」

「…違う、アイツは右利き。」

「清らかな聖血に濡れた右手を罪とし、それを償う為に禁じたのさ。」

「…聖血、」

「だから右手を使わせられなかった時点で俺の負けなんだよなぁー。アイツってほんと化け物かなんか何じゃないかなぁ、俺の方が若いのにぃ」

「行こう、重長。…ちょっと執務手伝ってくれよ〜」

「…お父上には内緒ですよ?」


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告白【現パロ】

思考が停止する。雪に喰われた音のない世界があまりに静かすぎて、耳が痛くなるようだった。

舞い降りる白銀は、俺の頬に触れるとゆっくり体温に溶けていく。空を仰げば全体を薄い雲が覆っており、暗灰色の何処からか、それは生まれてくるようだった。吐く息は白く、音も立てずに消えていく。

隣にいる彼は何を考えているのだろう。気になりはしても見ることは出来ない。思いの外穏やかな気持ちを抱きながら、俺は白銀の生まれる場所を探し続けた。
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移り香



成実:
こじゅーろ!

景綱:
成実?

成実:
ねー梵どこいるの?
さっきまで
一緒に居たんでしょ?

景綱:
…あぁ。
もう、
自室に戻られているが。

成実:
そっか!
ありがと〜

景綱:
………??
何故、
俺が藤次郎様と一緒にいたと
分かったのだ?

成実:
ん〜?

景綱:
確かに今まで
木蓮を共に愛でていたが…。

成実:
なんでだろーねー(笑)

景綱:
??????


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