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5月12日 23:18
無敵超人ザンボット3

あんまりあれこれ語れるような者ではないけれど。

YouTubeのサンライズチャンネルにて、13話まで配信されその後時間は経ちましたが残りの話をきっちり配信してくれました。

当時は多分リアルタイムではなく再放送をテレビで見ていたとは思うのですが、なぜかぼんやりとした記憶しかなく。
でもあの最終回だけは何十年経っても忘れられないものでした。
それだけ強烈な最終回だったのだと思います。

どれだけ迫害されても戦ってきた勝平達。
まあ最初の頃はあの戦い方をされては一般市民のほうも、ちろんガイゾックに対して敵対視するけど勝平達に対しても敵対視してしまうのも仕方ないといえば仕方ないかもだし。
勝平達が宇宙人の子孫ということもあるから余計になのだろうけど。
あの場にもし自分がいたらどうしていたか考えると、うーん…

あの人間爆弾の話も強烈でした。
自分が人間爆弾と知り「死にたくない」と叫んでも、逆に知らずに死んでいく人がいても、自分達の力のなさを勝平達は痛感するんだけど。
まさか人間が爆発するなんて思わないし、そういうところをついてくるガイゾックが怖い(そういうことを考えた富野さんが凄いのか)
こういうのをあの時代に子供向けロボットアニメでやってしまうのも、いやはやなんとも。

睡眠学習のところは抜け落ちていたわ。
同時に戦いに対する恐怖心を暗示でなくさせるところも。
だから宇宙太や恵子が最後特攻をするときも 躊躇がないのか、というよりも最初の戦いから躊躇がないのね。確かに躊躇してたら死んでいる可能性大だし。
おじいちゃん、なんていうかとんでもないこと。してるというか。そうでもしないと勝てない相手ということを認識していたからなのか。

全部通して見て、ラストのブッチャーやコンピュータードール8号の問いかけを、私達はどう受け止めてどう解釈してどう答えるか。
悪しき心を持たない人間なんていないし。
8号ということは、1号から7号までいるという可能性あるし、それ以降のコンピュータードールもいるという可能性もあって、私達はまだまだ安心してはならないということなのかしら。

ただ勝平達もコンピュータードールも平和を望んでいるのは間違いないと思うんだけど。
平和に対しての考えて方が違うから敵対しなければならないという構図に本当に苦しくなるわね。

あの戦いで宇宙から戻ってきたのは勝平一人(お母さん方は先に戻ってきてるし)
おじいちゃん、おばあちゃんも、とうちゃん、宇宙太、恵子、一にいちゃんに叔父さん方。
これだけの死を間近で見てしまった勝平の心は大丈夫かなと心配してしまう。

あれだけのことがあっても勝平のことを好きだという香月君やミチちゃんがいれば、きっと癒されていくだろうな。

あ、ミチちゃんはブスなんかじゃないよ。
とっても可愛い女の子だと思うよ。アキちゃんもね。

勝平の「寒い」ってセリフはアドリブらしいけど、身も心も寒くて、戦いへの恐怖心も解けたから寒いかもしれなくて。けど、そんな勝平を温めてくれる存在がいるってことに救われるよ。

ラスト、みんなは勝平の生還を喜ぶけど、別なラストも考えていたらしくそれは宇宙人の生き残りの勝平を始末するラストだとか。
でもそれじゃコンピュータードールの他のが地球の悪しき心をキャッチしてしまうわよ…そんなことを考えてしまった…

あの当時にこの内容のアニメを放送されていたなんてね。
今じゃ無理だろうなあ。

定期的にこの作品は見ていく必要あるんじゃないかなと思う。

本当にこの作品は心臓にギュッとくる作品です。


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